活動実績報告


炭焼き研修会[11月28日〜12月6日 森づくり部会]

  対象:会員
  場所:市民の森(吉田山)入り口
  総参加人員  19名

「市民の森」の間伐材を活用した炭焼き研修会を行いました。
これまでにも、森づくり部会会員を中心とした有志が炭焼きを数回実施してきましたが、本年度から
森づくり部会の正式な行事となりました。 炭焼きは徹夜作業を伴う長時間にわたる作業です。
 今年も、炭窯焚口で火を囲んで語り合いながら炭焼きをしました。

連日の徹夜焚口交替番には豚汁パーティ等の楽しみもあり、火の回りは大変盛況でした。

火入れから、窯止めまで95時間の長い作業となりました。
窯止めから4日後の土曜日に窯開きを行いました。 苦労の甲斐があり、昨年度より3%程製炭率が
上がり、226Kgの炭が出来上がりました。
[投入 1056Kg  製炭 226Kg  製炭率 22%]

なお、出来上がった炭は参加者全員に配布された他、来年のエコ・フェスタなどでの販売を予定して
います。 また、昨年度の木酢液(一年間保管しておいたもの)も会員に配布されました。

ハイライト

11月28日(金)
現地13:00に集合
窯補修・窯壁の空燃焼(胴やき)、炭材の調達

集合 あいさつ 炭材の調達
集合 あいさつ 炭材の調達

29日(土)
積込み・火入れ
豚汁パーティ
[徹夜焚口交替番]


30日(日)
燃焼
おでんパーティー
[徹夜焚口交替番]


12月1日(月)
継続燃焼
キムチ鍋パティー
[徹夜焚口交替番]


2日(月)
精錬、窯止め

積込み 焚口作り 火入れ
積込み 焚口作り 火入れ
森林観察部会 展示 森林観察部会 展示 森林観察部会 展示
焚口を閉じ、煙の色を見る 窯止め

6日(土)
窯開き・炭出し・袋/箱詰め・窯補修・片付け・炭の参加者配布
キノコ堪能パーティー

窯開き 良い炭ができました。 良い炭ができました。
窯開き 良い炭ができました。
最終日の集合写真
最終日 集合写真

参加者の声

   

はじめての炭焼きを体験して                        八ヶ岳森林文化の会 伊藤 功

 今年八ヶ岳森林文化の会に入会するまで、40数年の人生を都会で暮らしてきた男が炭焼きをしまし
た。そんな大それたことをして良いのだろうかと思いつつ、11月29日の土曜日の朝9時、茅野市民の森
入り口にでんと構える炭焼小屋に駆けつけたのでした。昨晩までの雨もすっかり上がり絶好の炭焼日和。
文化の会総勢十数名による年末恒例一大行事の始まりです。

 窯の中に炭にする小楢材を隙間なく積み込む作業から開始。積み方が悪いと燃えて灰になってしまう
とのこと、私も恐る恐る少しだけやらせてもらいました。最後に入り口を耐火煉瓦と泥で薪をくべる空間
だけ残して塞ぎます。午後2時半おごそかに火入れの儀式がとり行われ、さてこれより2泊3日、皆で夜
通し酒など酌み交わしつつ火の番につきます。
 1トン以上の生の木が、熱の不思議な作用によって、二百数十キロの炭となる。ものの本によれば、炭
とは、木材のセルロース、ヘミセルロース、リグニンとやらが、何かしでかして結晶化したものだそうで、
とても理科系の世界なのですね。
 私の当番は零時から朝4時まで、といっても火力を判断しながら薪を投入する責任ある作業は先輩諸
氏がしてくれます。満天の星の下、焚き火の温かさの中で、夢のような時は思いの他はやく過ぎていきま
した。

 一週間後の土曜日の窯開き、炭焼きは大成功の末、素晴らしい炭が大量にできあがりました。叩けば
金属音のする丸太姿の炭は、断面が宝石のようにキラキラ輝いて何という美しさ(思い入れが入ってしま
います)
 今回は右往左往してる間に終わりましたが、行く行くはしっかり作業を果たせるようになりたいと思いま
す。

 最後に、温かい豚汁きのこ汁とてもおいしかったです、皆様本当にありがとう。
来年もよろしくお願いします。
 

2008.12.6