事業報告


第1回 市民の森観察会[4月16日 森林観察学習部会]

  〜森の小鳥たちに会いに行こう〜   野鳥たち
渡りの季節の市民の森にはどんな鳥たちが集っているのだろうか?
せせらぎのソプラノ歌手ミソサザイ、おしゃれな装いキビタキ・オオルリ、松の実を食すように嘴が進化したイスカ、などなど。 これまでの観察会では30種類を超える野鳥を確認してきました。
今年も多様な野鳥に会いに行きましょう。
暖かい飲み物・軽食そして木のオカリナ(樹音)の演奏も楽しみます。
日  時 4月16日(土) 午前6時〜10時頃まで
場  所 市民の森(吉田山)駐車場集合 山頂広場までの遊歩道
講  師 両角 英晴さん(日本野鳥の会諏訪支部会員)
参加者数 22名(内スタッフ2名)
共  催 市民の森を創る会
野鳥たち

この時期は、冬鳥、夏鳥が重なり例年だと30種以上の野鳥を観察できます。
しかし、今年は冬鳥の姿はなく、夏鳥の飛来が遅れているそうで、22種を確認するのに留まりました。
昨年は4月23日に実施し、とても寒く夏鳥の数が少なく、震えながらの観察でしたし、一昨年は6月1日実施で、ハルゼミの鳴き声に阻まれ、野鳥の鳴き声が霞みました。
野鳥の観察会は、時期の選定が難しい。人気がある観察会ですし、市民の森の野鳥の継続観察という意味でも、時期を選んで継続していきたい観察会です。

トピック

野鳥の観察
 心配された雨も上がり、快晴になりました。
 森はまだ芽ぶき前、さあ 森の小鳥たちに会いに行こう!

20110416ミズキ 20110416ホオノキ 20110416バッコヤナギ

沢があってブッシュがある、こんな場所を好む鳥、高木の上の方が好む鳥、野鳥も様々。
この沢ではミソサザイが自慢のソプラノで囀り、バッコヤナギの花にはカラ類が飛び交います。

21110416野鳥が好む場所 21110416野鳥が好む場所

野鳥の声が響く静かな森に、ジャリを踏む足音も気になります。
両角さんが立ち止り、双眼鏡を覗いてスコープを設置すると、皆で覗きます。そして、両角さんからのお話し、参加者からの質問、回答。いい時間が流れて行きます。

21110416観察風景 21110416観察風景


木のオカリナ(樹音)の演奏

21110416木のオカリナ(樹音)演奏

山頂では、木のオカリナ(樹音)のアマチュアグループ・クルミーズさんによる演奏が行われ、懐かしい歌をみんなで合唱しました。



今回は、ゆったりと観察しようと駐車場から頂上広場までの往復というルートにしました。
ルートに池が入らなかったため、水鳥は観察できませんでしたが、沢でのミソサザイのソプラノ演奏は往路、復路2回堪能しました。姿を捉えたは数人でしたが。

21110416観察風景


暖かい飲み物と軽食

21110416軽食風景

気持ちのいい散策は、お腹が減りますね。
サンドイッチと暖かいコーヒー、紅茶を用意しました。



そして観察した鳥名の読み合わせ

<姿やさえずりを確認できた野鳥> (縦にあいうえお順)

アオジ
アトリ
イカル
ウグイス
カシラダカ
キジバト
キセキレイ
コゲラ
ゴジュウカラ
シジュウカラ
シメ
ツツドリ
ツバメ
トビ
ノスリ
ヒガラ
ヒヨドリ
ホオジロ
ミソサザイ
メジロ
モズ
ヤマガラ



今 市民の森で観察できる花

 
20100418アブラチャン 20100418ミヤマウグイスカグラ 20100418ヤマネコヤナギ
シロツメクサのロゼット タンポポのロゼット カンボクの新芽

おまけ 観察会が終わってから、ルートから外れた池への道でフサザクラ満開を確認しました。

20100418アブラチャン
フサザクラ

≪参考≫
シロツメクサ(白詰草):マメ科 シャジクソウ属
タンポポ(蒲公英):キク科 タンポポ属
カンボク(肝木):スイカズラ科 ガマズミ属
フサザクラ(房桜):フサザクラ科 フサザクラ属
バッコヤナギ(跋扈柳):ヤナギ科 ヤナギ属
(ヤマネコヤナギ(山猫柳))

参加者の声

  探鳥会

茅野市在住 池田 知枝

 4月16日(土)早朝6:00に市民の森駐車場に集合。雨上がりのすがすがしい朝である。
 さかんに「キョキ キョ キョケ キ」「キョキ キョ キョケ キ」という声がする。何の声だろうと思っていたら、先生が「イカルです。ほら、あそこ」と、示された方に双眼鏡を向けると、いた、いた。黄色い嘴のイカル君。「ヘエー、キミの声はこんなに素敵な声だったのか」と聞き惚れた。
 私は去年、東京から越して来て丸1年。今まで知っている鳥と言えば、スズメ、カラス、シジュウカラ程度である。だから、先日庭先にこの黄色い嘴のイカル君が来たときは感激で胸が震える程であった。そのイカル君がこんなきれいな声をしているなんて感無量であった。
 さて、両角先生を先頭にぞろぞろと山を登っていく。そのうち、ぼそぼそとしゃべりが始まった。先生がぴたっと歩みを止めると、皆もおしゃべりが止まり足も止まり先生に注目する。「ほら、あそこ」とスコープをピタリと合わせて皆に覗かせて下さった。なんで、あんなにすぐに合わせられるんだろう?なんで、すぐに鳥を見つけることが出来るんだろう?なんで、1羽の鳥だって何種類の鳴き声を持っているのに聞き分けることが出来るんだろう?探鳥会に参加する度に不思議で仕方がない。
 川沿いの所で、ミソサザイの声がする。私は残念ながら姿を見つけることが出来なかった。それでも、今日の私はイカルの声を知ることが出来て大満足である。
 頂上で小鳥にも負けぬオカリナ(正式名はすみません忘れました)の演奏を聴き集合場所に戻ってきたのは9:30頃であった。パンと紅茶のおいしかった事!
お世話をして下さった会員の皆さまありがとうございました。                             

2011.4.22