事業報告


八ヶ岳山麓観察会[7月24日 森林観察学習部会]

  〜養川が活躍した用水路・大河原堰と滝之湯堰の探訪 〜 坂本養川翁像
江戸中期、諏訪藩・高島藩に属する坂本養川の活躍により開発された養川せぎ(用水路)は、今も広大な諏訪地区の田畑を潤しています。その代表的なせぎの現場を訪ね、養川の功績をしのびます。
日  時 7月24日(日)午前9時〜午後4時頃まで
場  所 茅野市 尖石縄文考古館 駐車場集合
 尖石縄文考古館→岳麓公園→乙女滝 一帯を探訪(車で移動)
講  師 五味 省七さん
参加者数 15名(内スタッフ2名)
後  援 茅野エコツーリズム協議会
台風の影響が心配されましたが、会員13名、一般市民2名の参加で、予定通り実施できました。
4台の車に分乗し、堰の要所を見学して廻りました。
募集定員より少ない参加でしたが、移動しながら説明を聞く人数としては最適だったとの感想もありました。

トピック

見学コースと説明項目

@尖石縄文考古館 駐車場 「坂本養川翁」像前
「滝之湯堰」の堰幅と耕地、「温水ため池である」竜神池のこと、「坂本養川翁」ブロンズ像と人物像
21110724坂本養川翁像前 21110724見学風景
 
A岳麓公園
用水路である堰と周辺の環境の特徴について
「大河原堰」の特徴、須栗平ため池、
森と公園、別荘地と財産区、
小川と堰の交叉(大ハンノキの札掛場)、
詫び証文を四回出した須栗平区の歴史、
角名川の家2件分の柱材で出来た樋(とい)と「鉄橋樋」を歩いて渡り周辺の水門・排水溝の構造
夜明かし小屋遺跡など探訪。
21110724見学風景
 
B大河原堰、細沢(小川との交叉)入口
渋川の渓谷(横谷渓谷)崖道(がけみち)の探索(工事・広報・歴史)、
800メートル大隧道堰(水路トンネル)と昔の難所
 
21110724お昼

昼食時
皆さん熱心で、昼食時にも五味さんの周りに学習の輪が出来ていました。

 
C滝之湯川揚げ口(大河原堰)(滝之湯堰)、小斉川の分水点周辺
蓼科湖の温水溜め池と観光
柴湛(たた)え、石湛(たた)えの歴史と今昔、
今日の観光・自然
21110724見学風景


参加者のアンケート

アンケート集計結果 (回収14)

@ 企画について

○ よかった 14 
(理由) 実踏に解説が加わり興味深かった。
興味あっても1人ではなかなかみられない所が見学できた。
場所が素晴らしい。
全く未知のせぎの歴史と現状を知り得た事
○ まあまあ 0 
○ も一つ 0 
A 説明、案内
○ よかった 13 
(理由) 養川の実像を意識しながらの説明が興味深かった。
詳細な説明がわかりやすい。
○ まあまあ 1 
○ も一つ 0 
B 時間配分
○ よかった 8 
(理由) 歩行・休みのバランスが良い。
見学するのに適当な時間。
○ まあまあ 5 
○ も一つ 0 
C 費用負担
○ 安い 6 
○ まあまあ 8 
○ 高い 0 
D ご不満、今後の要望、その他感じられた点があれば、お聞かせください。
りっぱな資料を(解りやすい)いただきありがとうございます。
原村での生活をはじめて1年目です。前から関心のあった水について興味深い御案内を頂きました。五味先生はじめ、会の皆様感謝いたします。
朝、多少早く始めても15時前後の解散を目指した方が良い。
歩く距離を大体でも事前に知らせていただけるとよかった。
講師五味さんの話をもう一度聞きたい。
道路、駐車場が狭いのが心配だった。
この種の見学は歴史的背景が大切ですので、この背景を理解してないと、なかなか消化が難しい。出発前に多少の歴史説明と見学ポイントの説明が欲しかった。

2011.7.29