第4回 市民の森観察会[11月6日 森林観察学習部会]
第4回 市民の森観察会[11月6日 森林観察学習部会]
<午前>
● 森林療法体験
午後まで天候が持たなさそうなので順序をかえ、市民の森に移動して、まず、体験!
紅葉や、雨上がりの土の香りを楽しみながら散策
木立の中で自分たちの居場所作り
横になってリラックス。コナラの樹形や木の間からのぞく空を眺めながら、ゆったりした時を過ごします。
枝を揺らすかすかな風の音、ヒラヒラと舞い落ちる木の葉、どこか懐かしい匂い。
見えなかったもの、感じなかったものが心に湧(わ)いてきます。日常とは違った体験です。
<午後>
座学の前に、ヒノキの葉から芳香蒸留水をつくる。
葉と水をコップに | 蓋をして蒸し器に | 10分ほど蒸す | さて、どんな匂い? |
「そう、笹団子を広げた時の匂い!」 「懐かしい!」 などなど
● 座学
森林療法が作業療法・リハビリ・カウンセリングなどを含む幅広い療法で、免疫力アップなど、心身を健やかにするとともに、作業療法で行われる森林整備が、地域の荒廃した森林回復に繋がることも学びました。
森林観察学習部会 伊藤美穂子
森林療法 森で元気になるの企画を知ったとき、以前からお話をお聞きしたいと思っていた上原巌さんが講師とのことで早速申し込みをしました。
曇りから雨に傾きそうな空で、午前中に吉田山を歩きました。「ここなら毎日行けるかな、お弁当をそこで食べたいな」と思える場所を見つけることを目的に
森を歩きました。水車小屋を過ぎたところで、「この辺りにしまし
ょう」とみんなで、下払いをし、きれいになったところでシートを敷き、横になります。雑然とした場所より、片付いた場所の方が癒し効果があるようです。
気持ちいい〜と空を眺めると、森の匂いが、強く香ってきます。参加者の方と、「眠くなっちゃうねぇ」と共感しあえたことで、リラックス感が増した気が
しました。森でのんびりして眠気が襲う方は健康なのだそう。余計なものがない森の中で、深く呼吸をすることで、心も身体も休まるのということを改めて実感しました。
次にひのきの林に行き、小さな木を切り、匂いを確かめます。日本人なら、きっと癒されるひのきの香り。切株の地面に近い方が、強く香ることも教えてもらいました。
午後は、切ってきたひのきの葉と水をコップに入れ、蒸して蒸留水を作りました。森を凝縮したような香りでし
た。長野は森から得られる素材を使った入浴剤などの開発も進んでいるのだそう。その土地の風土を活かして健康
を手に入れるということにつながるお話をお聞きすることができました。
講義の中では、日本各地で行われている森林療法の実践をパワーポイントを交えてお聞きしました。森林療法を
取り入れるために、医療者と森を分かっている人が協力しあうことが求められる、森林療法の基本はマンツーマン
、などこれから実践していく上での具体的な方法も教えていただきました。ストレスや病を抱えて弱っている方に
、体験していただけるよう森林療法が広まっていくといいな、と思いました。
企画をしてくださった部会の方に、感謝をお伝えしたいです。
ありがとうございました。
2011.11.6