事業報告


市民の森 秋の観察会[10月5日 森林観察学習部会]

  〜秋の樹木ときのこを楽しむ〜

秋の水車小屋

毎年恒例の樹木の観察会です。森の様子を楽しみながら、樹木を観察します。
また、樹木ときのこの関係性や、きのこの同定なども学びます。
秋の恵み、きのこ汁も楽しみます。

日  時

10月5日(土)午前9時〜午後3時

場  所

茅野市 市民の森(吉田山)

講  師

大木 正夫さん(長野県林業大学校講師)

参加者数

18名(うち スタッフ6名)

共  催

市民の森を創る会

前日から雨の予報があり心配しましたが、朝降っていなかったので、全員に予定通り催行の連絡をとり、恒例の大木先生の観察会を開催しました。
集合の駐車場付近からハナイグチが採れ、キノコ汁を作るスタッフはきのこを持って池へ先発しました。
大木先生がきのこ、樹木、草本を解説してくださるなか、各自夢中できのこ、くりなど秋の収穫を楽しみました。きのこはすべて大木先生に鑑定して頂き、ハナイグチ、シロヌメリイグチ、アミタケ、ヌメリスギタケモドキ(ヤナギタケ)などを採取しました。池では、採ってきたキノコの名前などを再確認してから先発隊が調理してくれたキノコ汁で昼食をとりました。
キノコ汁には、大量のきのこの他、会員から供出頂いたジャガイモ・ねぎが豊富に入り豪華なキノコ汁となりました。

樹木では、今回ミズメ(別名ヨグソミネバリ、アズサ)を教えていただき、小枝を折るとサロメチールの香り(サルチル酸メチル)がするのをみんなで確認しました。ミズメは初観察で、市民の森木本リストに1種増えました。

トピック

一日のスタート
 今年も大木先生をお招きしての秋の樹木ときのこを楽しむ観察会です。

20131005観察会スタート

収穫に夢中

 今年はきのこの当たり年、どこにでも、キノコ、キノコ、キノコ。

20131005観察風景 20131005観察風景

 キノコを見つけると、大木先生に見ていただき、食べれる物だけ収穫します。
 クリも豊作。手に持ったレジ袋はだんだん重くなります。

20131005観察風景 20131005観察風景

 キノコ採りの合間に、樹木の病気についても学びました。

20131005トックリ病

ヒノキ トックリ病
適地でないところに植えられたことによる。
この部分は材として使えない。

20131005観察風景

クリ 癌腫病


 池で、キノキ汁を頂く前に今日収穫した きのこの鑑定会

20131005ヌメリスギタケモドキ 20131005サツマモドキ 20131005ハナイグチ< 20131005シロヌメリイグチ
ヌメリスギタケモドキ サツマモドキ ハナイグチ シロヌメリイグチ
20131005アミハナイグチ 20131005アミタケ 20131005カバイロツルタケ 20131005ドクベニタケ
アミハナイグチ アミタケ カバイロツルタケ ドクベニタケ
20131005ナラタケ 20131005ヤマドリタケ
ナラタケ ヤマドリタケ  


昼食タイム

 

 写真を撮るのも忘れてキノコ汁を堪能。

 
20131005池

午後は、お腹も満腹。豊な気持ちで、駐車場まで戻ります。

 

発見!
 南コース入口で ミズメ

20131005ミズメ 20131005ミズメ樹冠 20131005ミズメ樹皮

大木先生の「これは、ミズメ」にみんなびっくり。
いつも通る散策路脇ですが、余り気に留めていなかった木です。
確かに、小枝を折って匂いを嗅げば、サリチル酸メチルの匂い! 
ミズメは別名にアズサ(梓弓の材料)、ヨグソミネバリ(匂いが嫌われていた)などがあり、樹皮は丈夫で、桜の皮の茶筒、曲げわっぱの端を止める材料として利用されるそうです。

市民の森の樹木リストに一種追加になりました。



観察いろいろ

 花

20131005ノコンギク(野紺菊) 20131005アキノキリンソウ(秋の麒麟草) 20131005リンドウ(竜胆) 20131005?
ノコンギク(野紺菊) アキノキリンソウ
(秋の麒麟草)
リンドウ(竜胆) 不明
20131005センブリ(千振) 20131005センブリ(千振) 20131005アケボノソウ 20131005ユウガギク(柚香菊)
センブリ(千振)  右は1年目 アケボノソウ(曙草) ユウガギク(柚香菊)

 実

20131005サワフタギ(沢蓋木) 20131005オトコヨウゾメ(男莢迷) 20131005ガマズミ(莢迷) 20131005キミズミ(黄実酢実)
サワフタギ(沢蓋木) オトコヨウゾメ(男莢迷) ガマズミ(莢迷) キミズミ(黄実酢実)

参加者の声

アンケートの結果 (回収 15)

 
性別 (男 7名  女 7名  未記入 1名)
年代 (40代以下 0名  50代―60代 11名  70代以上 4名)
地域 (茅野市 11名  諏訪市 2名  下諏訪 1名)
認知媒体
  広報ちの 3名  会報 6名  新聞 3名  その他 4名(内2名は月例観察会案内メール)
樹木観察について
  新知識があった 13名  新知識なし 0名  知りたいことが分かった 2名
キノコについて
  キノコが採取できた 15名  キノコの知識が増えた 11名  自分でキノコをを採れる 3名
参加動機
  樹木に関心 12名  秋の市民の森を楽しむ 8名  キノコ汁 11名  
その他 5名(キノコ採り、クリ拾い)
今後このようなイベントへの参加
  友人を誘いたい 9名  勧めたい 3名  一人で参加 3名  参加はいい 0名
当会イベントへの参加回数
  初めて 4名  2−3回目 2名  4−6回目 3名  7回以上 6名
今後の企画希望
  月例観察会を継続したい
  樹木・草花の観察
  春の山菜
  今回のような観察+α
  植物、動物(鳥、虫)
  樹木とその材でどのような物が作られているか
その他
  ミズメに言及している人が4名、キノコがたくさん採れた、採りすぎたという人が10名

2013.10.5