事業報告


北八ヶ岳観察会[8月2日〜3日 森林観察学習部会]

〜北八ヶ岳の自然と成り立ちについて観察する、ゆっくりプラン〜

コマクサ

日  時

8月2日(土)〜3日(日)

講  師

米川正利さん
講師略歴:八ヶ岳にて黒百合ヒュッテ・蓼科山荘を経営する傍ら、日本全国の山を登り、世界各地を歩く。
八ヶ岳山岳ガイド協会会長、NPO・蓼科・八ヶ岳国際自然学校理事長など、多方面で活躍され著書は山と渓谷社から山小屋物語・黒百合ヒュッテなど。

日  程

一日目

白駒の池駐車場〜白駒の池〜にゅう〜稲子岳〜
中山峠〜黒ゆりヒュッテ泊

二日目

御来光(中山峠)〜擂鉢池〜中山〜
高見石〜白駒の池駐車場

今回は、八ヶ岳に精通している米川正利さんに、北八ヶ岳の特徴的な姿を観察できるルートを案内して頂きました。
稲子岳・天狗岳・硫黄岳の爆裂口、稲子岳二重山稜、風穴様の岩のくぼみの万年雪(氷)やヒカリゴケ、擂鉢池など、見過ごしてしまいそうな新しい魅力を教えて頂きました。
暗い林の中で岩や倒木の上に広がる様々な苔の群落、その中にギンリョウソウ、シャクジョウソウ。それに対して、稲子岳の開けたガレ場に広がるコマクサ、イブキジャコウソウ、コバノコゴメグサなどのお花畑と環境の違った植生も観察することもできました。

トピック

事業内容を参加者の皆さんの写真を中心にまとめました。
は参加者の写真とコメント、は事業記録係の写真と記述 です。


一日目(8月2日)

 白駒の池駐車場 スタート 8:19  白駒の池駐車場で準備体操をしてスタート。

20130802観察会スタート

 白駒の池 8:37

20130802白駒の池 20130802白駒の池

 コケの森  (小林)

20140802苔

 ギンリョウソウ(銀竜草)
苔と朽木の重なりあう暗い木陰の中に、この植物と出会うと八ヶ岳に来たな〜! と感じます。
虫もお気に入りの様子・・・  (野崎)

20140802ギンリョウソウ

 コケの中のギンリョウソウ  (小林)

20130802ギンリョウソウ

 白駒湿原 9:13

20130802白駒湿原

20130802縞枯れ現象 20130802黒曜石
縞枯れ現象 質は悪いがこれも黒曜石

 観察
針葉樹の幹2m以上の高さに鹿が樹皮を食べた跡がありました。
冬場は積雪により地表が高くなり、足元の高さがこの位置になるのです。決して飛び掛かったわけではありません。  (伊藤)

20140802観察

  キノコの3兄弟  (黒田)

20130802キノコの3兄弟

 にゅう 11:10

20130802にゅう

集合写真
 一名足りません。
 岩の下で荷物番(高所恐怖症?)です。


 「紆余曲折」
 木の生きた証は年輪だけではない。
 倒れても尚、時の流れを示すかのような威厳に満ちた朽木の姿。 (やざき)

20140802紆余曲折

 稲子岳へ
ジェットコースターレールもびっくりの稲子岳への登山道。
でも、山頂では可憐なコマクサ群落と艶やかなアサギマダラの歓迎が。 (野崎)

20140802稲子岳へ

 縞枯れの倒木  (小林)

20130802縞枯れの倒木

 清楚に咲くはくさんしゃくなげ  (黒田)

20130802はくさんしゃくなげ

 稲子岳 12:26
 あっと言う間に霧が流れ硫黄岳が見え隠れ。

20130802硫黄岳 20130802硫黄岳


20130802アサギマダラ

 「草間弥生デザイン?」
無心に吸蜜中のアサギマダラ。
黒地に白い水玉模様、こんなおしゃれな体色をしていたとは・・・。(やざき)


 稲子岳の花々 (小林)

20130802コマクサ 20130802ミヤマウイキョウ 20130802タカネニガナ
コマクサ(駒草) ミヤマウイキョウ(深山茴香) タカネニガナ(高峰苦菜)

 !
稲子岳でのアップダウンの厳しさにはまいりましたが、その後のお花畑のように広がる、花の数々には、息をするのを忘れるほどの心のときめきを覚えました。  (黒田)


  万年雪(氷?) 14:02

20140802万年雪

 ホシガラス
大勢が見つめる中、近くを飛び回り、様子を伺っているようです。近くに巣でもあるのでしょうか?早く立ち去ってやりましょう。  (井村)

20130802ホシガラス

  大岩を木の根が抱く 14:17

20140802原生林?


 探検隊 
稲子岳から中山峠へ向かうルートで、がれ場を横断していいるところです。
意気軒昂と不毛の荒野を前進する探検隊のようです。(伊藤)

20140802探検隊

 林床にシャクジョウソウ(錫杖草) (小林)

20130802シャクジョウソウ(錫杖草)

  ヒカリゴケ 

20140802ヒカリゴケ

 中山峠 15:14

20130802中山峠 20130802中山峠

 黒百合ヒュッテ到着 15:40

20130802黒百合ヒュッテ到着 20130802黒百合ヒュッテ

  米川さんを囲んで

20130802米川さんを囲んで

 20:00 消灯




二日目(8月3日)


 日の出を待つ 4:47

20130803日の出を待つ

 日の出  (小林)

20140803日の出前

 日の出  (南波)

20130803日の出
日出直後の硫黄岳と天狗岳
20130803日出の瞬間 20130803雲海上の日出とその影法師
日出の瞬間 雲海上の日出とその影法師

 日の出  (川手)

20140803日の出

 擂鉢池  7:10

20130803擂鉢池

 擂鉢池付近から 

20130803祈り 20130803雲海の下
「祈り」 コメントなし。  (やざき)  雲海の下「あの辺が市民の森?」  (井村) 
20130803天狗の名前の由来 20130803雲海
天狗の顔写真  (小林) 雲海  (小林)

 本日の花  (黒田)

20130803初めて見たとうやくりんどう 20130803はかなげでいてきりりとしているつまとりそう
初めて見たとうやくりんどう はかなげでいてきりりとしているつまとりそう

 中山 山頂  8:59

20130803中山 山頂


 「大きいね(根)ー!」  (やざき)

20130803大きいね(根)

この大木は何年生きて、いつ倒れたのだろうか。
長い年月が経過したことは、苔蒸し新たな生命を芽吹かせていることからも理解できる。
決して無駄ではない命の循環。
我々はこの子らに何が残せる?


 山の芸術家 八ヶ岳の岡本太郎・・・?  (野崎)

20140803山の芸術家

 白駒の池駐車場到着  11:37 お疲れ様でした!!

20130803白駒の池駐車場到着



 他に 観察した花々 (掲載順は観察順)
 多々、誤りがあるかもしれません。ご気付きの方はお知らせ頂けると有難いです。

20130802コケモモ(苔桃) 20130802コフタバラン(小双葉蘭) 20130802ハナイカリ(花碇) 20130802ウメバチソウ(梅鉢草)
コケモモ
(苔桃)
コフタバラン
(小双葉蘭)
ハナイカリ
(花碇)
ウメバチソウ
(梅鉢草)
20130802オンタデ(御蓼) 20130802コバノコゴメグサ(小葉小米草) 20130802チョウジコメツツジ(丁子米躑躅) 20130802イワオウギ(岩扇)
オンタデ
(御蓼)
コバノコゴメグサ
(小葉小米草)
チョウジコメツツジ
(丁子米躑躅)
イワオウギ(岩扇)
20130802コイワカガミ(小岩鏡) 20130802エゾノヨツバムグラ(蝦夷四葉葎) 20130802キソチドリ(木曽千鳥) 20130802グンナイフウロ(郡内風露)
コイワカガミ
(小岩鏡)
エゾノヨツバムグラ
(蝦夷四葉葎)
キソチドリ
(木曽千鳥)
グンナイフウロ
(郡内風露)
20130802ゴゼンタチバナ(御前橘) 20130802ネバリノギラン(粘り芒蘭) 20130802ヨツバシオガマ(四葉塩窯) 20130802タカネイブキボウフウ(高嶺伊吹防風)
ゴゼンタチバナ
(御前橘)
ネバリノギラン
(粘り芒蘭)
ヨツバシオガマ
(四葉塩窯)
タカネイブキボウフウ
(高嶺伊吹防風)
20130802ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草) 20130803シナノオトギリ(信濃弟切) 20130803ムカゴトラノオ(零余子虎尾) 20130803エゾシオガマ(蝦夷塩竈)
ミヤマアキノキリンソウ
(深山秋の麒麟草)
シナノオトギリ
(信濃弟切)
ムカゴトラノオ
(零余子虎尾)
エゾシオガマ
(蝦夷塩竈)
20130803リンネソウ(リンネ草) 20130803ヤマハハコ(山母子) 20130803アカバナ(赤花) 20130803コガネイチゴ(黄金苺)
リンネソウ
(リンネ草)
ヤマハハコ
(山母子)
アカバナ
(赤花)
コガネイチゴ
(黄金苺)

2014.8.2