寒い時期であり応募してくださる方がいるかどうか心配でしたが、14名(うち一般の方4名)の参加を得て実施しました。
当日は、気温は低かったとはいえ風もなく好天に恵まれました。
冬芽の寒さ対策には主として@毛で覆う、A芽鱗で包む、Bねばねばの粘液で守る、
の3種あるということで、まず、青少年自然の森を講師野沢進之輔先生の解説を聞きながら散策し、それらの実例@ヤマネコヤナギ、Aコナラ、
Bトチノキを観察しました。その後、会場を湖東コミュニティーセンターに移し、予め先生が採取・準備して下さったサクラ、ウメ、クズ、アジサイ等
10数種の樹木の冬芽をじっくり観察の上、気に入ったものをスケッチ。葉痕は輪郭や維管束の跡から動物や人の顔に見えるものが多く、ユニークで、
思わず「カワイ〜イ!」の声が。完成したスケッチはボードに張り出し観賞しました。
午後は冬鳥、留鳥を中心に先生が撮りだめした画像を見ながら解説を聞きました。
木々も雪に覆われ寒い時期に冬眠していればよいのに、と思いますが、いずれの植物も賢く寒さ対策を施しながらしっかり芽を準備し、
春に備えていることがよく分かりました。また、スケッチをすることによりその分しっかり見て、こんなにじっくり観察した事は初めてで、もの言わない植物が愛おしく思われました。
野鳥の画像の映写では、先生の野鳥に寄せる想いの深さのこもった解説でした。
ランチタイムは、準備した豚汁のほか、参加者からの干柿、リンゴ砂糖煮等の差し入れもあり、お腹も満足した一日でした。 |