今、森林整備事業部は(H26年度)


  このタイトルで、事務局だより毎号に連載しています。

2014.4.19

 4月19日、今年度最初の作業が行われました。安全祈願のあと、駐車場で入念な体操を行い体をほぐしたあと頂上広場で服装や道具の点検を行い現場に移動。
作業前に現場の概要説明や選木の要領、フェリングレバーの安全な使い方などを学び作業に入りました。
今年度は、新部員5名を加えて39名で目標(8ha)達成を目指します。

安全祈願 現場説明


2014.5.25

 先週、今年切り出した材の一部を頂上土場へ搬出しました。計量したところ、長さ4.1mの材、細いものから太いものまで446本、約35mありました。 とりあえず、5月末までに50mを目標に搬出したいと考えています。

安全祈願 現場説明

 このごろ、多くの人が市民の森に入っています。作業の安全のため、作業路の入口に「関係者以外進入禁止」「この先作業路です通行できません」の看板を取り付けました(今までの看板よりパワーアップしました)。

看板 看板


2014.6.14

 5月までの作業実績は間伐面積約4ha、搬出材積95m3、これを10日間の作業で、延べ105名の方々に協力していただき行うことが出来ました。写真のように間伐後の森は明るくなると共に、放置材もほとんどなく、枝葉も整理し歩きやすくなっています。

集材

間伐地 IMGP0300


 さて、我々も少しずつ向上してきましたが、こんな時こそ重大な事故が起こりやすいもの、気を引き締めて作業を続けます。



2014.7.22

 前期の作業が終了しました。作業日数は22日、延べ228名の方の参加により、7ha弱の間伐が終了しました。うち4ha弱の間伐材約100m3は搬出済みです。

◇ まだまだ未熟です

@

@

受け口の下切りと斜め切りの終わりの部分が一致していません。また、重心の見極めができていたのでしょうか。90度違う方向に倒れています。

A

A

@と同様に受け口の下切りが深く入っています。このような場合、追い口で径の1/10を残した状態でツルの機能がほとんどなくなり、どの方向に倒れるかわからなくなります。結果として180度逆の方向に倒れました。

B

B

こんな受け口、追い口あり?どうしてこういう切り口になったのでしょうか。

C

C

蟻の巣で空洞になっており、90度違う方向に倒れました。
腐れ、空洞が予想される立木は、なたなどで叩いてその状況を把握しましょう。一般的には、受け口は浅く角度は大きめにとります。追い口は普通より高めにし、腐れ、空洞部分で減殺されるツルの機能をカバーします。つるは、作業者側の幅を反対側より小さくします。

D

D

上で蔓が絡まっていて倒した木の重量も加わり、さらに大きなテンションがかかりました。救出に行った2台目も挟まれてしまいました。テンションがかかっている木を切るときは最大限の注意が必要です。受け口がなくても裂けて倒れる場合があります。


 まだまだ未熟であることを再認識しました。これらを反省材料として、伐採方法の基本を守って安全作業に心がけたいと思います。



2014.8.25

 8月20日、後期の作業が始まりました。残暑厳しい中、熱中症に気を付けながら作業を続けています。今年の作業範囲は蔓が多く、かかり木になるケースが 増えています。フェリングレバーでも落ちないかかり木は、チルホールを使って落としますが、それでも落ちない場合は重機の力を借ります。今年は重機が大活 躍です。

○チルホールと重機を使って落としました。 ○高いところにワイヤーを掛けてチルホールで落としました。
重機 ワイヤー
 

休み時間にこんな光景を見つけました。

鳥のひなが・・ 手袋に蝶が2頭
鳥のひなが・・ 手袋に蝶が2頭


2014.9.23

 こんなことがありました。
 朝、集合場所に向かう途中でした。前夜の豪雨?のためか、根こそぎ倒れた大木がその道を塞いでいました。「今日は作業中止か」などと冗談も飛びましたが、同じ山に入っている業者の若者数名が重機を使用して30分ほどで片づけました。

倒木 倒木
 

こんなこともあります。狙ったわけではありません。 この状況では重機も使えず、落とすのに半日かかりました。

かかり木 かかり木


2014.10.23

 今年度の成果です。オレンジ色の部分(写真)が、今年度ほぼ伐採を終了した範囲です。当初は左の細長い部分の予定でしたが、右の方の部分も加えて10ha以上になると予想しています。
 皆様、ご協力ありがとうございました。

今年度間伐地
 

なお、9月24、27の両日は、植林地の整備作業をしました。写真は、整備前、整備後のものです。
左の写真の右側は昨年度整地した箇所で、すでに植林してあります。境界にある4本のコナラ(赤テープが巻いてあります)を伐採して整地しました。

整備前 整備後


2014.11.23

 10月31日から頂上土場への間伐材搬出作業、11月からそれと平行して測量、 間伐後の整理作業と、11月上旬まで忙しい日が続きました。その結果、目標以上の補助金申請ができる運びとなりました。 皆様、ご協力ありがとうございました。
 今年度の成果は次のとおりです。
 間伐面積 12.81ha  搬出材積 約261m3  開設作業道 1175m

 なお、11月15日に今年度の納め会が開催され、藤森さんの手打ちそばを美味しく頂き、大いに盛り上がりました。

整備前 整備後 整備後


2014.12.23

 12月10日、今年度、補助金申請した範囲と作業道について、 地方事務所の検査員による検査(測量図面の正確性やプロット検査)がありました。 測量図面の正確性は、今年は事前に正確性をチェックし測量をやり直したこともあり、 「完璧」との言葉をいただきました。来年はやり直しがないようにしたいと思います。

 また、プロット検査(間伐率の検査−針葉樹につき30%)では、100uの範囲で検査しますが、 それを3か所で行います。毎年、適当な検査地点がなく苦労していましたが、今年は事前の徹底と部員各自の自覚もあり、 検査した3か所ですんなりオーケーとなりました。部員の皆様、ご協力ありがとうございました。  なお、下の写真は、作業前後のものです。こんなにきれいになりました。

検査
整備前 整備後

整備前 整備後

整備前 整備後

整備前 整備後


2015.1.24

購入して4年、チェンを3度、バーを1度替えて使用中のチェーンソー本体です。

整備前

削れたチェンスプロケット
摩耗は2mmに近くになり、予想以上に削れていました。

チェンスプロケット

目詰まり状態のエアーフィルター
手のひらでたたいたり、フィルターの内側から外側に向かって圧縮空気を吹き付けても、汚れは落ちなくなりました。

エアーフィルター

使用説明書には
「チェンを2回取り替えた後に取り替えます。または、スプロケットの摩耗が0.5mmを越えたらチェン寿命が短くなるので、直ちに取り替えます。」とありました。整備不良状態でした。

みなさんのチェーンソーはいかがでしょうか。



2015.2.25

先月の事務局たよりの記事を見た事業部のメンバーから貴重なアドバイスが届きました。 「エアフィルタの汚れについて、ご存知かと思いますが、ゴシゴシこするのはNGで、「お湯+中性洗剤(マジックリン)による漬け置き」が良いそうです。 洗面器にエアフィルターを入れてマジックリンを噴きつけて、薪ストーブの近くに置いておけばどうでしょうか?」

早速試し、漬け置きに加えてエアーを吹き付け新品同様になりました。 なお、不用になったチェンスプロケットもいただけることになり、二重に喜んでいます。

エアーフィルター エアーフィルター

前号掲載クリーニング前

クリーニング後

皆さんも、困ったことがありましたら投稿を考えてみたらいかがでしょうか。


2014.4.30