第2回吉田山生態調査観察会[6月2日 森林観察部会]
対象: 会員及び一般市民
場所:市民の森(吉田山)
内容: 動植物等の調査、観察
第2回吉田山生態調査観察会[6月2日 森林観察部会]
対象: 会員及び一般市民
場所:市民の森(吉田山)
内容: 動植物等の調査、観察
告白
森づくり部会 会員
6月2日(土)、吉田山生態調査観察会、翌日の学習部会の会合に参加しました。
ゴルフ場の計画が頓挫した森はあらかじめ聞いていたとおり、初夏の新鮮なまぶしい日
差しとは対照的に、また自然林の暗さとも異なり何故か寂しげでした。しかし、林道を
離れ森の中へ数歩踏み入れるとその感は払拭されました。「これがクマイチゴ、あれが
トチノキ、あそこに桜草、トリカブトもそこに。これはてんぷらにするとうまい・・・
」と会員の方々の説明に興味津々。(食べられるのか、しめた!と独り言。)翌日曜日
の「間伐材の現状と利用を考える会合」には問題の複雑さに圧倒されながらも(薪にす
る木が手に入りそうだぞ、とまた独り言。)また、初対面にもかかわらず会員の皆さん
は新参者の私を隣人のように暖かく受け入れてくれました。
「二つの不純な動機」と「ひとつの純粋な理念」 ―自然をはぐくみその恵みに授か
り、さらに欲張って新たな交流を求め、そして自然の畏怖と直面し享受する。結果として、
微力は承知の上で日本の京都議定書の約束期間(1990年比2008−2012)の地球温暖化ガ
ス排出量6 % 削減(無理でしょうが)やそのほかの自然・環境向上に貢献―を進める
ことができればと勝手に都合よく考えています。茅野市には蓼科という軽井沢に次ぐ有
名な別荘地がありながら、そのオーナーと地元とはほとんど行き来がありません。
一般的に、購入後1,2年は別荘族はかなり頻繁にやってきますが、その後は足が遠のき
がちとなります。おもな理由のひとつは地元を含め、人との交流が薄いためです。
いま、団塊の世代の大量定年で蓼科の人気も回復基調のようですが、何もしなければ、
そのあとは空き家が増えるかもしれません。一方、茅野・諏訪地域全体の人口は少子高
齢化で減少傾向が予測されます。
山遊び、山菜てんぷらや高原動植物の観察などをとおして地元と別荘地住民との交流
を図り、会員が増え、会則にあるように共に「学び、つくり、楽しむ活動をとおして、
森林文化を伝承し創造する」という活動の輪が広がり、この動きがさらに大きな都市か
ら地方へのうねりとなれば、「森林産業」が復興し、人口減少も食い止められ自然・
環境は活性化されるかもしれないと夢見ています。
(平成19年 6月)
(緑の防人ニュース第2号掲載)
2007.6.2