活動実績報告


八ヶ岳山麓観察会 [6月16日〜17日 森林観察部会]

対象: 会員     場所: 八ヶ岳(権現岳、西岳周辺)
内容: 八ヶ岳の地質、火山、樹木に関する1泊の観察会及び勉強会
講師: 永沼 治

石柱1400m
石柱 1400m
石柱2400m
石柱 2400m
権現岳
権現岳
キバナシャクナゲ 赤岳
キバナシャクナゲ 赤岳
日没日没
感動の日の出
感動の日の出
20070616権現小屋にて
権現小屋にて

参加者の声

森林観察会「諏訪・甲州の神域を訪ねて」に参加して

森林観察部会 会員

 台風のため順延になったのが幸いして、久しぶりの観察会に参加することが出来た。 危うく幽霊会員になるところだったのでよい機会であった。
 天女山から三つ頭〜権現岳のコースは5年ほど前に歩いた記憶があるが、まさか登山道 の傍らに(100 m 毎)教育勅語の語句を刻んだ石柱があったとは知らなかった。 それは、紀元二千六百年及び教育勅語御下賜50周年の記念事業として昭和15年に「甲斐 八ヶ岳会」が身延から権現岳山頂までに設置したものだそうだ。まずは天女山入口近く の青年修養道場跡を見学し、傍にある坂本増次郎氏(記念石碑の発起人)の碑に敬意を 表した。ここもそれと教えられねば判らない。案内の柱も雑草に隠れ、坂本先生の碑は ひっそりと、知る人のみに知られて時を重ねていた。
 天女山登山口から旧道を少し登った所、八ヶ岳神社入口に「修学習業」の聖句が刻ま れた石柱があった。側面には海抜1400米と記してある。元に戻り現在の登山道を登り、 天女山〜天の河原〜前三つ頭〜三つ頭と石柱を探しながら登った。まさに探訪登山であ る。これも知的登山の一つと言えよう。さて、それにしても前三つ頭の登りは急であっ た。こんなに直登だったかと思うほどで、途中案内の永沼先生がこむら返りを起こして しまった。そこで、最近私が山行時常に携帯している特効薬「芍薬甘草湯」を飲んで頂 いた。この漢方薬の即効性は笑ってしまうほど素晴しいものだ。この一年間に数人の方 で実証済みで、足がつったら嘘だと思って使ってみて下さい、お奨め品です。
 閑話休題、都合10個の石柱を確認して権現小屋に辿り着いたのが17時で、ここでタイ ムアップ。予定の青年小屋まで行くのは無理と判断し、権現小屋に厄介なることにした。 この小屋は規模は小さいが、本来の山小屋とはこういう物と言える風情で、素朴・ アットホームな雰囲気を楽しんだ。夕食のカレーも良く煮込んであって美味しかった。
 二日目は権現岳周辺の地形・地質を観察しながらの行程。権現小屋から望む笹くら 尾根には三匹の動物が這い上がって行く様な奇岩が見えた。ギボシ山頂からは鎧を纏 った武士像の奇岩(信玄岩と銘々)が異様だった。ノロシバ(狼煙場)からは諏訪盆地 と甲府盆地の双方が見渡せ、当時の通信手段としての狼煙を上げた場所として、 さもありなんと納得した。地質関係ではキレット溶岩、権現岳火砕岩の特徴を解説して貰う。
 少しスリリングな箇所を通過して青年小屋には9時到着。近くの乙女の水(金命水)は 美味で、ペットボトルに満タンにして土産にする。その後西岳を経由して盃流しに至る。 ここで昔宴が催されたとの話を聞く。当時こんな山の中で宴会とは、なかなか風流な人 がいたものである。渓流に面した小広い宴席、その上の苔むした壁面にその由来が書か れていた。ここも案内されて始めて知った場所であった。14時少し前に全行程を無事 消化して八峰園Pに到着、解散。今回の観察会では今まで知らなかった事を知り、知ら なかった場所に行けて、大変有意義な二日間であった。永沼先生、世話人の福田さん、 矢崎さん、お疲れさまでした!そして、ありがとうございました。2007.6.16〜17

(平成19年 6月)
(緑の防人ニュース第2号9掲載)

2007.6.16