活動実績報告


県内外の森林観察会[9月2日 森林観察部会]

対象: 会員及び一般市民     場所: 駒ヶ根市 池山
内容: 他市町村、団体等の森林整備や森林文化に対する取り組み等を学習

20070902池山の森林

参加者の声

池山観察ハイクの雑記

森づくり部会 会員

半世紀を裕に越えて齢を重ねた二桁を僅かに超える総勢が9月3日朝、茅野市役所を、 バスで出発しました。行き先は駒ヶ根市が「21世紀市民の森林(もり)」と名づけ ている、標高1774メートルの池山である。今回の行事は八ヶ岳森林文化の会(観察 部会)が毎年開催する森林観察会である。今会は池山の自然観察に加えて、池山が 市民の森林としてどのように整備されているかを確認することも、大きな目的であ る。当市の「市民の森林」づくりに取り入れるべきものが見つかればの、期待を抱 いて参加者は、車中の人となりました。
 1時間半で登山口駐車場に到着後ストレッチをして登山開始時、天は雨女の肩を 持ち小雨となりました。シャジン、ホトトギス、リョウブ、オオカメノキ、トリカ ブト、蔓アジサイ、ハリブキ、サルヲガセ等々を観察しながら約2時間で頂上下の 池山小屋に到着。頂上での視界不良が明白で、かつ頂上への道程が笹に覆われてい て衣服が濡れること必定から、頂上アッタクは断念した。小屋にて昼食後一目散に 下山、帰路伊那食品ホールにて信州唐松や県産材にこだわった家具作りの「森世紀 工房」の展示会を見学して、無事帰着しました。
 登山道は幅が広く、緩傾斜で倒木や通行の妨げになる大きな岩や覆いかぶさる 木々は全くありませんでした。老若男女、三世代家族も容易に、登れる(利用)コ ースでした。しかしながら、登山口から1時間の野生動物観察棟および池山小屋は、 建設後数年を経ているにも拘らず、非常にきれいで登山者の利用の痕跡らしきもの がありませんでした。とりわけ野生動物観察棟の床は拙宅の洋間同等の状態(損傷 度合いと清掃)で、土足で入ることがはばかられ参加者全員がバルコニーを一周し ただけでした。二つの小屋は、いずれも床面積が小生の見るところ50平方メートル 以上ある、一般住宅以上の太さの柱や梁が使われている。聞くところでは全ての 資材をヘリコプターで運んだとのことで多額の費用を費やしていることは、想像に 難くない。
 吉田山市民の森にも今後種々の施設が検討されるであろうが、いつまでも市民に 利用されることを第一義に決定されるべきであろう。加えて維持管理のことも十分 に考慮するべきであると、申し上げたい。
 私が本籍と自認している森づくり部会では、本格的炭焼き釜と付帯小屋の建設を 夢として語り合っているが、これは夢のままで終わった方が良いのではと今回の観 察会は気付かせてくれました。
 最後に今回の開催にあたり下見その他のご苦労を頂いた、観察部会長他の皆様に 感謝申し上げます。

(平成19年 9月) (緑の防人ニュース第2号掲載)

2007.9.2