事業報告
伐木技術講習会 〜森林作業の基礎技術を学びませんか〜 [4月17日 森づくり部会]
場所: 市民の森(吉田山)
時間: 9 時〜15 時
参加者: 会員 17 名 一般参加 7 名
長野県諏訪地方事務所 林務課 百瀬氏を講師に招いて、伐木作業の基礎の再確認と、
安全に対する理解を深めることを目的に、市民の森(吉田山)において、
伐木技術基礎講習会を開催しました。
チェーンソーの実技指導を含め、大切な「基本」について、
分りやすく丁寧な説明を受けることができ、
初心者から経験者まで、それぞれの立場から、
とても有意義な講習会となりました。
何にもまして、バイタリティあふれる青年講師 百瀬さんの素晴らしい指導に、
多くの参加者から感謝の声が寄せられました。
少々寒い日でしたが、密度の濃い内容に、時間が経つのも忘れるくらい充実した一日でした。
講習内容
● はじめに
服装・装備のチェック、体操(声だしストレッチ)の後、
チェーンソーの基本的な使い方として、持ち方や姿勢、起動/停止の方法、整備にあたっての注意事項などの説明がありました。
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全員集合
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燃料・オイルの補給
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● 実技指導 その1
広場にて班ごとに分かれて、練習用の材木を使い、チェーンソーの基本的な操作を実習しました。
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器用なことに めどでこ みたいなものを つくってみました。
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< チェックポイント >
・ 受け口 … 水平、深さ、角度(45度)、合致
・ 追い口 … 水平、高さ、左右のバランス、ツルの量
● 実技指導 その2
森の中に入り、実際にアカマツの木の伐倒を行いました。
各班の中から初心者の方に代表してもらい、インストラクターの指示に従って、一連の作業に挑戦して頂きました。
皆さん相当緊張されたと思いますが、すべて見事に成功しました。
< ポイント >
・ 倒す方向を決めるには、木の重心から、「木がどちらに倒れたがっているか?」を見極めること。
・ 倒す前に周囲の障害物(低木や朽木)を除去して逃げる場所を確保すること。
・ 倒す時に呼子により囲りの作業者に伐倒開始の合図を行うこと。
見事狙い通りに倒れました。切り口も教科書どおりです。
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「かかり木」の処理
つるを切って、フェリングレバーで幹を回して落とす。
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倒木の処理 枝払いと玉切りをする。
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参加者の声
一般参加 田中 宏和
第1回 森林整備技術講習会 に参加して
4月18日に茅野市市民の森で行われた森林整備技術講習会に参加しました。
私は1年前に横浜から原村に転居しました。長年の夢だった薪ストーブも購入し、
ヨチヨチ歩きの信州暮らしを始めました。
工務店さんが施工のために倒木した立木を積んでおいてくれました。
農機具屋さんでチェーンソーを購入し、使い方を教えてもらいました。
エンジンのかけ方、してはいけないこととしなければいけないこと、手入れの仕方、安全についてなど、
全く経験のない初心者には溢れ出してしまうほどの内容でした。
それでも、薪にしなければという一念で、ひたすら玉切に挑戦しました。
お陰さまで、けがをすることもなく薪を作り上げました。薪づくりとストーブでの生活を通して感じたことは、
樹木は全く無駄にするところがないということです。
そして、その樹木はその土地とその樹木を育てた先人から頂いたものだということです。
わたしは単に樹木の恩恵を享受、消費するだけでなく、
その土地と次の世代に樹木をしっかりと渡していく責務があると思いました。
そんなことを考えていた折に、この講習会を知りました。
知識も技術も全く未熟ですので、まず基礎を学びたいと思い参加しました。
わたしの所属した班は5名で、いわゆる初心者は私の他にもう1名でした。
他の参加者が譲ってくださったので、生まれて初めて伐木を行いました。
木がどちらに倒れたがっているかを見極めた上で、倒すべき方向を決めました。
「受け口」を作り、次に「追い口」、「つる」を残し、狙った方向に倒しました。
講師の先生の丁寧な指示により、安全に伐木ができました。
倒してみるとその木の大きさと重さに圧倒されました。細い木のように見えても、根はしっかり張っていました。
傷つけずに倒せて良かったという安堵感を感じました。
その後、悲しい、申し訳ない、ありがとうというという不思議な感覚が湧いてきました。
伐木は、決して無為無策に行っているのではないし、そんなことはよく分かっているのですが・・・。
伐木した木の受け口と切り株をプレゼントしてもらいました。大切な宝物がまたひとつ増えました。
今度は、わたしが市民の森や信州の山に宝物を贈りたいと思いました。
長野県林務課の百瀬さんをはじめ、八ヶ岳森林文化の会のスタッフのみなさんに感謝します。
会員 野いちご
4月17日吉田山にて県諏訪地方事務所林務課 百瀬浩行氏を講師に迎え伐木技術基礎講習会が行われました。
講習会が行われる場所へ移動し、体をほぐすためのストレッチをし、講習会が始まりました。
チェーンソーの各部位の説明を聞きながら、機能や使い方を確認しました。
その中でエンジンを切る時には、スターターグリップを少し引きながら切るとスターターグリップの劣化を予防できるとお聞きしました。
次に班ごとに丸太を使い玉切り、伐木、つっこみ切りの実習に入りました。
経験の浅い私には、緊張の時間でしたが講師の方をはじめ、先輩方や参加者の方が的確にアドバイスをくださり
不安を一つ一つ解消していく有意義な実践の場となりました。
午後は、さらに山の奥へ入り立木を実際に伐採しました。伐採するにあたり、伐倒方向を検討して決め、安全確認をし、
伐採に入りました。目当ての方向にうまく倒れたり、かかり木になり、工夫をして倒す場合もあり、
その時その時の判断力が必要なのだと改めて感じました。
目立ての仕方などまた講習があったら参加したいです。