事業報告


「しなのがま」炭焼き市民講習会(市・市民の森を創る会 委託事業)

〜「しなのがま」炭焼き体験教室〜    [森づくり部会]

日程: 12月4日(日)〜12月12日(月)
場所: 市民の森
参加者: 11名  (一般参加2名  会員9名)

茅野市および市民の森を創る会の委託事業として、 本年も一般の方を対象とした炭焼き教室を開催しました。 天候不良のため予定より一日遅れの12月4日、集材と積み込みを行い、 午後2時に火入れ。途中豚汁パーティーなどはさみながら、燃焼、窯止め、精錬の工程を経て 一週間後の12日に窯開きを行いました。

「しなのがま」での炭焼きは今回で5回目、かなり経験を積んできました。 それでも作業中は、温度がなかなか上がらなかったりで、 「本当にこれで良いのか」とヤキモキした気持はいつも通り。 しかし、今回もそんな不安を吹き飛ばす上々の炭が出来上がり、 参加者の方にお約束通りのコナラの製炭・木酢液を持ち帰りいだだくことができました

<今回の成績>
   投入した炭材 1,040kg  できあがった炭 201kg  製炭率 19.3%

トピック


● 集合 ( 12/4 AM 9:00 )
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● 集材
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今年の間伐地から炭材として手ごろなコナラ材(直径15cm前後)を集めてきます。窯の天井高に合わせ90cmの長さに切り揃えます。


● 計量・積み込み
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投入する炭材の重さを計量します。一人が炭窯に入り、炭材を窯に隙間なく積み込んでいきます。 狭いところの大変な作業ですが、ここが重要なポイントになります。
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小枝で下敷きを作り、炭材の丸太を垂直に隙間なく立てかけていきます。天井の隙間にも木片を詰め込み、入り口までいっぱいにします。
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入り口を鉄扉、耐火煉瓦、赤土で塞ぎ、熱が逃げないように万全を期します。


● 火入れ ( 12/4 PM 1:35 )
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●燃焼/窯止め/精錬で、一週間経過します。



● 窯開き ( 12/12 AM 9:00 )
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燃焼口、積込み口の盛り土、耐火煉瓦を取り除きます。


● できあがった炭
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皆が固唾を飲んで見守るなか、入り口を開けた瞬間、美しく焼きあがった炭が目の前にありました。
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今回もかなり質の良い炭ができあがりました。木酢液もたっぷり。


● こぼれ話
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某N紙の取材を受け、いろいろポーズをとりました。
参加者の方が作られた自家製「植物活力水」。 木酢液に酢や焼酎を混ぜたもので、水で薄めて植物に与えると元気になるのでお試しあれとのこと、ありがたく 頂戴しました。

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皆様本当にご苦労さまでした。

● 煙道温度測定値グラフ
煙道温度測定値グラフ
グラフをクリック

「しなのがま」で過去5回行った炭焼きの「火入れ」から「窯止め」までの煙道温度の測定値をグラフ化してみました。 いずれも30時間くらいまでは同じような温度推移をたどっています。 第3回(問題がありトータル221時間かかったとき)と今回は、その後の温度上昇に時間がかかっています。 おおまかな窯の特徴は明らかになってきたと思います。

参加者の声

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