事業報告


炭焼き市民講習会(市委託事業)

〜「しなのがま」炭焼き体験教室〜    [森づくり部会]

日程: 11月24日(土)〜12月8日(土)
場所: 市民の森 しなのがま
参加者: 20名  

市民の森「しなのがま」を使い、市民の森から伐り出したコナラの間伐材を活用した炭焼き体験教室を開催しました。 残念ながら今回は失敗しました。

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炭がまったく出来なかったという完全な失敗でした。 しなの窯では過去6回まがりなりにも全て成功していたので大変残念であると同時に当惑もしております。

例年と同様にコナラの炭材1トン弱を積込み燃焼を開始しました。しかし薪をいくら焚いても煙道の計測温度が上がらず、75℃前後を行ったり来たりという状態が続きました。通常は火入れから5時間程度で約80℃まで上昇、その状態を15〜20時間保った後、一気に温度が200℃くらいまで右肩あがりに上昇し炭化のフェーズに入るのですが、今回はその温度上昇が一向に起こる気配がありません。その後一縷の望みを抱いてまる一週間 ( 153時間 ) 焚き続けましたが、温度は全く上がらず、最終的にあきらめることにしました。

通常通りの窯止めをし、一週間後に窯開きを行いました。予想通り炭材は生焼け状態でした。炭材を取り出し窯の内部を調べたところ、はっきりした原因は見つかりませんでしたが、いくつか問題らしき点は明らかになりました。それらの対応を済ませた後、来年の春もう一度挑戦することに決め、取り出した生焼けの炭材を元に戻すという「炭入れ」を行って今回は終了しました。

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最終日は雪の中での作業になりました。普段と違う市民の森の雪景色がちょっと感動的でした。

トピック

11月24日(土) ≪1日目≫

 集合
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 炭材の積込み
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 火入れ、燃焼
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11月25日(土) ≪2日目≫

 燃焼を続ける ( 予定通り )


11月26日(月) ≪3日目≫

 燃焼を続ける ( 予定通り )
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雪混じりの雨が降ってくる


11月27日(火) ≪4日目≫

 燃焼を続ける ( 何か変だ )


11月28日(水) ≪5日目≫

 燃焼を続ける ( 間違いなくおかしい )
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水車小屋が氷におおわれる


11月29日(木) ≪6日目≫

 燃焼を続ける ( ....疲れたなぁ )


11月30日(金) ≪7日目≫

 燃焼を中止する ( もう限界 )


12月1日(土) ≪8日目≫

 窯止め ( 窯を密閉する )


12月8日(土) ≪15日目≫

 窯開き
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一週間でカラマツの落葉がまだ鮮やかだった森から一面の銀世界に変わってしまいました。信州の冬は足早にやってきます。来春の再挑戦までしばらくのお休みです。

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記録として

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燃焼室を下から上に向かって見たところ。焚口の真上の耐火煉瓦が一つ分欠けている。燃焼の終わりごろ脱落したもの。それ以外は特に異状なし。

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煙突口を上から下に見たところ。煙道から窯の底まで特に問題はみられない。

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窯の内部(炭化室)の排煙口
燃焼により炭化室で発生した水蒸気やガスは排煙口を通って煙道から排出される。吸い込みが良くなるよう小さめの隙間となっている。ここに下敷きで使った小枝や枯葉が若干入り込んでいたようで、デリケートな部分であるため、空気の流れを阻害していた可能性も指摘された。

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掃除をした後の煙道口 と入り込んでいた小枝や枯葉の一部。熱により炭化しているが原型はとどめている。

参加者の声

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