事業報告


伐木技術基礎講習会

〜森林作業基礎2日コース〜    [森づくり部会]

日程: 2013年 4月13日(土)〜4月14日(日)
場所: 茅野市青少年自然の森/市民の森(吉田山)
参加者:  32名(一般参加8名 会員参加10名、スタッフ参加会員14名)

0020.jpg 長野県諏訪地方事務所林務課 百瀬主査を講師に招き伐木技術基礎講習会を開催しました。毎年春に恒例となった講習会も3回目を迎え、今回は2日間コースとし、講義、実技と十分な時間をかけ内容の充実をはかりました。


トピック


講習1日目  茅野市青少年自然の森

青少年自然の森は八ヶ岳のすそ野に建つ、緑豊かな自然に囲まれた研修施設です。設備の整った落ち着いた雰囲気の研修棟があり、その前の広々とした広場ではチェーンソーを使った簡単な作業を行うことができます。

午前中は、研修室にて、百瀬さんの講義および教材のDVDの鑑賞により、伐木造材の基本について学習しました。
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青少年自然の森の研修棟
マニュアル

午後は、研修棟の前の広場で、実際jにチェーンソーを使って基本操作を学習します。丸太の玉切りの練習や、チェーンソーの目立てなどメンテナンスについて指導を受けました。
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講習2日目  市民の森(吉田山)

参加者を4人程度のグループに分け、ベテランの森林整備事業部員がインストラクターとして付きグループ単位で作業を進めていきます。百瀬講師には全体をチェックしながら、要所で的確な指導・アドバイスをしていただきました。

● 集合
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朝、駐車場広場に集合し、軽トラックに分乗し作業場所に移動します。

● 受け口/追い口を作る練習
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講習で習った伐倒の基礎である受け口/追い口の作り方を練習します。

● 伐木のデモンストレーション
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講師の百瀬さんによるデモンストレーション。倒す木や周囲の状況を見極めた後、全員が固唾を飲んで見守る中、宣言した方向にへ見事なピンポイントの伐倒。後処理の枝払いまでしっかりと指導。

● 伐木作業の様子

インストラクターの指導の受けながらアカマツやシラカバなどの広葉樹を伐倒していきます。お膳立てしていない自然環境の中、相当な傾斜木、かかり木の処置など、実際の間伐作業に近い状況での実習となりました。よその研修会にはない貴重な経験をしていただけたかと思います。
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参加者の声

会員 田中正浩

講習会の感想

 昨年7月に東京から茅野市北山(湯川)に引っ越してきました。アウトドア、地元貢献、薪調達に関心があるので、本年入会し、この講習を受けることにしました。
 1日目(4月13日) 内容;VTRを中心とした机上学習、チェーンソーでの伐木、目立て、メンテナンス実践、チェーンソーに触ること自体初めてでしたので、全てが新鮮でした。不器用なので学んだことをすぐに実行出来ませんでしたが、場数をこなせば何とかなと思いました。
 2日目(4月14日) 内容;4人くらいの班に分かれての伐倒実践まずは市民の森にはじめて入り、環境のすばらしさに感動しました。アウトドア好きにはたまりません。この日は伐倒作業を初めて体験しました。昨日学んだことは頭ではわかっているんですが、全く実行できません。さらに実際は木によって条件がすべ て異なるので、昨日にまして、身に付けるためには経験が必要と感じました。
 講習としては、実践が中心で机上学習とうまくミックスされていました。また講師の方には懇切丁寧に指導いただきました。さらに実践においては森林文化の会のベテランの方が各班に2人ほどついていただき、個別指導および安全の確保を担っておられ、安心して学ぶことが出来ました。