事業報告


製材研修会 〜会員の技術習得を目的とした研修〜

〜間伐材を利用して製材体験〜    [森づくり部会]

日程: 2013年9月19日(日)  9時〜15時  (第1回)
9月26日(日)  9時〜15時  (第2回)
場所: 市民の森(吉田山)
参加者: 14名(第1回)、9名(第2回)

市民の森において製材機を使って間伐材から角材や板材を作製する研修会を開催しました。始めに講師から製材技術の基礎である「木取り」についての説明を受け、その後、参加者は2班に分かれ、実際に製材機を操作しながら製材の手順をマスター、安全管理の徹底についても学びました。また専用機械を使った鋸歯の研磨も体験しました。褐色に汚れた丸太がみるみる木目鮮やかな角も鋭利な角材になる様子はとても見事でした。

トピック


■ 製材機のタイプ
台座に固定された丸太の上を、回転する鋸を人力で移動させながら挽いていく。鋸は台座に並行したレールの上を前後に移動させることができる。輪状になった鋸が二つのホイールの間を高速で回転し、下の歯が材を水平方向に切断していく。
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■ 挽き方の基本 (角材の取り方)
まず最初の面を挽く。次に丸太を180度回転し裏側を挽く。そのあと残った両面をそれぞれ挽き、角材とする(太鼓挽き)。正式には、側面→側面→木裏→木表の順に挽くのだが、実際には、木表木裏を判断するのは難しいので、こだわらなくて構わない
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■ 操作手順
(1)
丸太を末口(細い方)を手前に、元口(太い方)を奥にして台座に置く。細い方から太い方に向かって挽くのが原則。
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(2)
丸太の中心線(芯を通る線)が地面に対して水平になるよう調整する。細い末口は手前側に低くなるので、必要であれば備え付けのガイドで高くする。こうすることによって、木目が揃ったバランスの良い角材を無駄なく取ることができる。
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(3)
楔型の留め金で丸太を固定する。
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(4)
鋸の高さを調整する。
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(5)
エンジンを始動し鋸を回転させる。チェーンソーと同じようにアクセルは全開にすること。
(6)
鋸を二人でゆっくり押しながら丸太を挽いていく。歯が切断面に挟まれ負荷がかからないよう、後ろから補助者が挽き落とされた部分を持ち上げながら進む。
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(7)
挽き終わったら、エンジンを止め鋸をスタート位置まで戻す。丸太を回転させて同じステップを繰り返す。
■ 製材により丸太が角材や板に変わっていきます
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■ 注意事項
回転する鋸の両サイド、回転方向の延長線上に身を置いてはならない。特に進行方向に向かって左側は極めて危険である。切れない鋸で無理やり挽いていると突然歯が切れてしまうことがあり、切断された歯は回転の関係から左側に物凄い勢いで飛出す。あたれば致命的な怪我を負う。
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■ 鋸歯を研ぐ (目立て)
鋸の歯はこまめに研いで、常に鋭利な状態にしておくことが大事である。切れ味が悪くなると歯が木の圧力に負けて上滑りして歪み、挟まったまま回転が止まってしまう。最悪切れてしまうこともある。目立ては専用の機械で自動的に行うことができる。
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参加者の声

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