事業報告


森林療法プログラムU [10月10日 森林観察学習部会]

〜の〜んびり秋の森林(もり)歩き〜

日程: 10月10日(土)
場所: 茅野市 市民の森
参加者: 12名(うち スタッフ6名)

私達「八ヶ岳森林文化の会」会員は少なからず、森林にいると元気になったり、 ストレスが軽減する経験をしているのではないかと思います。
この作用は何から来るのか?そしてそれはどんな効果をもたらすのか? 森林療法プログラムは、それを、お年寄りや障がいをお持ちで自由に出歩けない人、 子育てや介護、仕事など日常生活でストレスを負っている人などに、お伝えし体感 していただきたいとの思いで企画しています。

≪内容≫
沢沿いの小径周辺を植物観察しながらゆっくり散策し、森林の持つ心地よさを体感するものです。

≪感想≫
参加者はご夫婦、赤ちゃん連れの若いお母さん、女性グループ、東京からの会員さんとバラエティーに 富む顔ぶれ。年齢差が大きかったが、人数が少なかったことが幸いし和気あいあいと過ごすことができた。
散策の範囲を狭め、その分ゆっくり秋の風情を楽しみながら散策することができ、一歩きした後の淹れたて コーヒーとお菓子はちょっとしたハプニング。大変好評だった。
なぜ森林を歩くと心地よい気分になれるのか、自然のリズムや木漏れ日、標高の高さや変化に富んだ地形、 感触そして香り。よく耳にするリフレッシュ効果が期待できるフィトンチッドの正体を、市民の森に自生する樹木から抽出した香りで解説。実際に香りを聞き比べることで、納得していただけたのではないかと思う。 散策の途中で採れたジコボウも入れたきのこ汁は心も温たためてくれた。
リラックスした後は、今日の思い出に周辺の枝や蔓でフォトフレームを作る。自然の素材故、なかなか思う ようにいかなかったけれど、出来た作品はどれも個性的で素敵なものばかり。
本日の「の〜んびり秋の森林(もり)歩き」は森林療法プログラムの目的を達成できたと思う。
今回は募集20人に対し参加6名と(1名キャンセル)少なかったが、プログラムの性格上少人数催行がベスト と思う。むしろマンツーマンでもいい。しかしそれはNPO運営上どうなのか?熟考を要する問題だと考える。

トピック

の〜んびり秋の森林(もり)歩き

 はじめに 『森林と人との関係』 『本日の目的』の説明をして、スタート。

開会あいさつ

 散策 沢沿いの小径を樹木中心に観察しながら歩く。途中、クリやきのこなども採集。

観察 散策
散策 ヤマガシュウ ヤマガシュウ
ヤマガシュウ (山何首鳥) アカスジキンカメムシの幼虫

 休息 木漏れ日の林間、淹れたてのコーヒーをいただきながら休息。

観察 散策

市民の森の樹木から採取した香りを聞き比べながら、森林の効用について説明。
ヒノキとサワラ、アカマツとカラマツ、アブラチャンとダンコウバイなど近縁の樹木でも香りが異なる。サンショウは柑橘の香り。ミズメはサロメチールの臭いなど。

香りの聞き比べ

 昼食 男性スタッフが心をこめて作ったきのこ汁で昼食。

 途中で収穫した新鮮なジコボウも加え、さらに美味しく!

キノコ汁

 クラフト 周辺の小枝と蔓でフォトフレームを作り、市民の森の思い出に持ち帰る。

クラフト クラフト

それぞれ個性的な作品ができあがり、大満足!

クラフト

 日常へ 再び沢沿いの小径を移動。ここで体感した心地よさや楽しさの感覚を日常生活の中へ。

帰り道

2015.10.10