事業報告


米沢小学校 森林教室 [11月17日 森林観察学習部会]

〜森の樹木を知る〜

日程: 11月17日(木)
場所: 茅野市 米沢 丸山
参加者: 44名(うちスタッフ5名)

 米沢小学校から長野県諏訪地方事務所林務課に、学校脇の小さな丘(丸山)で 行う森林教室の指導員の相談があり、地方事務所から当会に打診が入りました。
 当会、森林観察学習部会では地元の子供たちへの森林体験の取り組みを行って いますが、なかなか突破口が見つからず苦戦していたこともあり、取り敢えず、 11月8日、学校に意向を伺いに行きました。

<米沢小 森林教室の学校側のねらい>
学校脇の丸山(米沢財産区所有の林で学校に開放されている)の樹木の観察を行い、 樹木に関する知識を持つ。将来は学校林の手入れまでに繋げたい。
樹木札を付ける。
子供たちが樹の特徴をメモし、先生がデジカメで撮影して、「丸山 木の図鑑」 を作成して校内展示をする。学習発表会の内容にもしたい。
対象は3年生2クラス41名
実施日 17日、18日(予備日)

 急遽、指導員5名(41名を5班に分ける)が確保できるかを調べ、理事会の承認を 頂き引き受けることにしました。
 それからが大忙しで、11日に指導員全員で丸山の下見をし、名札を付ける樹木の 決定、樹種の確認を行い、教材を作り、各班の分担樹木決め、バタバタと本番の日を 迎えました。初めての学校の授業としての森林教室なので、教師経験のある 事務局宇田川さんに纏めて頂いた指導員の心得「挨拶は元気に、話は短く、笑顔で、 指導員も楽しんで、…」を心に17日本番に臨みました。

<森林教室の進行 9:00〜11:30>
@ 前半で、5班それぞれ担当の区域の樹木の同定方法を学びながら名札を設置。
A 後半は、他班が樹木札を付けた樹木を観察して廻る。
B 丸山一番のケヤキの巨木を通過時、各班で巨木の胴回りを推定させる。正解発表は 終わりの会。
C 丸山にはエノキが植栽され、エゾエノキも自生している。時間調整で、根元で この木を食草とする蝶の幼虫探しをしたところ、簡単にオオムラサキ、ゴマダラチョウ の幼虫を見つけ大喜びだった。
先生方も知らなかったらしく、今後の自然観察の材料として役立つのではないかと 考える。
D 終わりの会
指導員の感想一言
ケヤキの胴回り正解発表 3m41cm
1班:3m15cm、2班:2m90cm、3班:3m60cm、
4班:3 m40cm、5班:3m40cm かなり近い。
お楽しみにケヤキの胴回りを測ったテープの円の中に3年生が何人入るかやってみたところ18人でした。

 事前の打ち合わせ時、先生は「子供たちは森のことも、樹木のことも勉強していま せん」とおっしゃっていましたが、「うちにある」とか「本で見た」とか結構知識は あり、思わぬ質問にこちらがたじたじ。3年生の好奇心は旺盛でスポンジのように吸収 していくので遣り甲斐はあるものの、余裕を持った指導をするのは、中々大変と感じた。
 12月27日の米沢小の学習発表会で今回の学習のまとめを発表するそうで、 招待された。どんな発表になるか楽しみに見に行く予定です。

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 観察会風景

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2016.10.2