「ウッドチッパーによる森の整備」 レポート  (H28年度)


  月に1回実施している「ウッドチッパーによる森の整備」事業の実施レポートを連載します。


2016.5.13  

 空は快晴、若葉が繁り、花が咲き、 鳥がさえずり、気持ちの良い風が…絶好のハイキング日和。
 そんな中、今年度は8名の参加で池周りの遊歩道でのチップ敷きが始まりました。
 今回の作業は森林整備事業部が道脇に残した間伐の残材を利用出来たので、集材が楽で作業も はかどりました。残材がなくなった所は景観もよくなり、昨年完了した沢沿いの小径とは趣の ちがった池周りを楽しめる気持ちの良い空間になりそうです。
 この道は昨年まで地元の茅野高校生たちが作ってくれた遊歩道です。作業が完成したら 高校生たちにもぜひ散策して欲しいと思います。
 この日は沢山の花も見られ、ニガイチゴ、ミヤマウグイスカズラなども、いっぱい花を つけていて夏には実がなるのが楽しみです。池にいるカモ達もめずらしく人に寄ってきたり、 カモの子供を狙う猛禽類も観察できました。
 昼休みは池の四阿で満開の桐の花を横目に、いつものように話に花を咲かせ、 一汗かいた後の昼食のひと時を楽しく過ごせました。
 来月の開催(6月3日予定)も天気が良いことを期待して皆さんの参加をお待ちしています。
 今後の日程は、6月3日(金)、7月29日(金)、8月19日(金)、9月4日(日)、 10月7日(金)、11月4日(金)です。
 各回 9:00 市民の森(吉田山)駐車場集合、15:00終了予定です。
7月、8月、9月の開催は午前中チップ敷き、午後クラフト作りで一般市民の参加も予定しています。

道づくり 休憩
散策路にチッパーを入れて作業中 作業の合間の休憩も気持ちが良い
池のカルガモ
池のカルガモ

2016.6.3  

 前回の続きで池周りの散策路にある小さな太鼓橋まで完了しました。太鼓橋から先は伐木の丸太を杭で固定して散策路枠を作る作業でしたが、担当の男性陣は同じメンバーになってしまいお疲れ様です。これからも続きますが休憩をなるべく多くとるようにしてよろしくお願いします。
 作業も進んで、周囲にある枝の残材も少なくなり道から池を見る風景もリラックス出来る気持ちの良いものになってきました。まだ先ですが全周完了が楽しみです。
 次回(7月29日・金)は、いよいよ一般市民の皆さんとの協働作業です。チップ敷きは午前中のみですが、お子様も参加するので安全第一で楽しみたいと思います。午後は吉田山にある自然素材を使ってのクラフト作りです。どんな作品が出来るか?こちらも楽しみにしています。
 普段参加されていない会員の方も、この機会に是非!参加お待ちしています。

作業前の体操 散策路枠作り
作業前の体操 散策路枠作り
周囲にある枝の残材集め チップ作り
周囲にある枝の残材集め チップ作り

海でつながるプロジェクト2016参加事業 1  

2016.7.29  

 午前中はチップ敷き作業、午後は会員の講師によるクラフト講習をしました。
 参加してくれた親子は昨年に沢沿いの小径のチップ敷きに参加した事があるので作業は心配なくスムーズに行えました。 子供さん(小学3年生)は普段畑仕事を手伝ったりするそうで、体の動きや道具の使い方など身についているのに感心しました。 また、昼休みには池周りで色取りがキレイなクロスジギンヤンマやルリイトトンボを網で採取して皆に見せてくれました。 皆、初めて見たトンボに大感激でした。
 本事業は「海とつながるプロジェクト」の助成を頂いています。井村さんから午前中の作業終了後、森を整備することが海に どう繋つながるかのお話がありました。
 午後のクラフト作りは吉田山の木の枝を使って色鉛筆作りをしました。手頃な太さの枝に穴を開けて、クーピーペンシルを 差し込んで作ります。これは好評で皆さん熱中して2,3本作って持ち帰りました。一般参加の親子は7本も作っていました。
 色鉛筆作りは、簡単で誰でも楽しめるので、また実施したいと思います。
 今回は蝶のスミナガシがコムラサキと一緒に赤いストローの様な口で動物の糞の汁を吸っているところや、 その近くに美形のタマゴタケ、池の中にはミズカマキリを発見したり、いろいろな生き物を観察できました。
 一般参加は親子1組だけでしたが、楽しいので気軽に参加してもらいたいと思います。
 次回は9月4日(日) です。皆さんのご参加をお待ちしています。

チップを作る 歩道に敷く
チップを作る 歩道に敷く
海につながるプロジェクトの話 お昼の団欒
海につながるプロジェクトの話 お昼の団欒
小枝に穴をあける みんなで鉛筆削り
小枝に穴をあける みんなで鉛筆削り
今日の作品
今日の作品
クロスジギンヤンマ スミナガシ タマゴタケ
クロスジギンヤンマ スミナガシ タマゴタケ

2016.8.19  

 市民の森の入り口ゲートから駐車場までの道が深く抉られチッパーを載せた軽トラックの走行に危険があったのと、その日の天候が不安定で作業中に強い雨も予想されたので中止としました。


海でつながるプロジェクト2016参加事業 2  

2016.9.4  

 今回は、「海でつながるプロジェクト」参加事業で、一般募集での実施です。
子供たちの夏休みも終了し、あいにく防災訓練とも重なり、参加者は一般1名、会員9名でした。
「海でつながるプロジェクト」は参加した事業にNBS長野放送局が取材し、後日テレビ放送されます。
プロジェクト対象は一般募集する3回の実施ですが、今回が取材日となりました。
事業内容は、前回と同じで、午前中散策路へのチップ敷作業、森を整備することが海にどうつながるかのお話、午後はクラフトで色鉛筆づくりです。
当会の取材を担当した私も遊んでいる風に映ってはと思い作業に精を出しましたので、取材をしている写真は撮ることができませんでした。ご了承ください。

プロジェクト看板 チップ敷作業
プロジェクト看板 チップ敷作業
小型運搬機も活躍 取材されていたアケボノソウ
小型運搬機も活躍 取材されていたアケボノソウ
今日の作業範囲 今日の作業範囲
今日の作業範囲
クラフト 色エンピツづくり 作った色エンピツ
クラフト 色エンピツづくり 作った色エンピツ

海でつながるプロジェクト2016参加事業 3  

2016.10.7  

 「海でつながるプロジェクト2016」参加事業として一般市民を募集して7月、8月、9月の3回の実施を予定していましたが、8月は台風の影響で道路事情が悪く中止しました。  その分の実施として、10月の定例会を一般募集をして実施しました。
 森での作業の楽しさ、意義などのPRが不足しているためか、なかなか参加者が増えず、今回も一般参加は1名でした。  会員参加は、横須賀の会員さんも含め7名でした。
 作業内容はいつもどおりですが、今回はチッパーを散策路内に入れて、周りの残枝を集めチップを直接散策路に撒きながら、少しずつ前進することにしました。 散策路の周りに間伐の残枝がある場合は、有効な方法でした。
 午後のクラフトは、今後のクラフト体験を実施する際の見本となるよう、色々な作品を試作してみました。

まずは、体操

プロジェクト看板

作業開始

材料集め 材料集め 材料集め
材料集め
チップづくり チップづくり
そして、チッパーにかける
今回は、チッパーを散策路にいれ直接散策路へ

こまめに休憩

休憩 アキノキリンソウ センブリ
寝転ぶ人、観察する人、それぞれ アキノキリンソウ センブリ

作業再開

チェーンソーを使ったり ナタを使ったり そして運ぶ
チェーンソーを使ったり ナタを使ったり そして運ぶ
チッパーに入れる人 後片付け
チッパーに入れる人、チップを均す人 チッパーの周りの後片付け


午後からは、小枝、蔓、松ぼっくりで思い思いのクラフト作り

シカ シカ 椅子
後ろ姿も可愛いシカ 小枝とペーパーコードで椅子
リース リース リース
アカマツ、カラマツの松毬、クヌギのドングリ、ハンノキの球果 を使ったリース


お疲れ様でした。 今日の作業はこれで終了です。


2016.11.4  

 今年度の最終日は6人と少し寂しい実施となり、 紅葉も昨年に比べて今イチでしたが天気は上々でした。今年から始めた池周りを振り返って眺めると 思わず写真を撮りたくなる出来映えの遊歩道になっていました。池周り、残すはあと50メートル位。 来年中には完成出来そうです。皆さん、ご協力有難うございました。
 今日は最終日ということでチップ敷き作業は早目に切り上げ、来年のチップの材料の採集場所として、 横河口の今年度の間伐地を見学に行きました。
 その折、最近発見したという鳥居と「山神」と彫ってある大きな岩も見学しましたが、やはり何か 自然の神聖さを感じさせる場所で、昭和生まれとしては手を合わせ、礼をしてしまいました。 皆さんも吉田山にきた時は立ち寄ってください。
 吉田山の麓は「国宝・縄文のビーナス」が発見された所です。土偶や土器に使われた土も雲母の 混じる吉田山の土を使用されました。5000年前の縄文人も往き来したのかと想像してしまいます。 今日、採れたジゴボウも食べていたのでしょうか?
 現代に戻りますが、来年度も無理せず都合の良い時に集まって楽しくをモットーに年7回 (5月〜11月)毎月1回を目標に実施します。年1回でも、午前、午後どちらかでも軽い作業と、 おしゃべりで楽しい時を過ごして頂ければと思います。
 是非ご参加お待ちしています。

昼休み風景 チップを敷いた散策路
昼休み風景 チップを敷いた散策路
来年整理予定のせせらぎコース脇残枝
来年整理予定のせせらぎコース脇残枝

2016.6.2