今、市民の森は!  (H22年度)


  このタイトルで、事務局だより毎号に連載しています。

2010.4.5  市民の森にも春が!

今年度第1回市民の森生態観察会〜野鳥の観察〜の下見を講師の野澤先生としました。生憎の雨模様でしたが、たくさんの野鳥のさえずりが聞け、ダンコウバイ、キブシの花も見ることができました。 皆さん、冬眠から目覚め、森に出ましょう!

ダンコウバイ キブシ
ダンコウバイ キブシ

2010.4.18 

市民の森では、ダンコウバイより小振りなアブラチャンの花、ミヤマウグイスカグラの花が見ることができます。

アブラチャン ミヤマウグイスカグラ
アブラチャン(油瀝青) ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)

2010.6.7 

ヤマザクラ、コナシの賑わいも終わり、今、クリンソウが沢のほとりにひっそりと咲いています。沢のコクサギの葉の上に個性的な装いのカメムシもお出ましです。

クリンソウ アカスジキンカメムシ
クリンソウ(九輪草) アカスジキンカメムシ

2010.7.21 

梅雨の雨模様で遊歩道を歩く人がいなくても、コアジサイ(小紫陽花)はちゃーんと咲いていました。じっくりと観察して見ると、1個1個の花の精巧さ、可愛らしさ、感動です!

コアジサイ
2010.6.22

そして、そのあとコアジサイの花は花びらを落とし、星に変身するのです。( yさんお勧め)花のガクが星に見えるのです。

コアジサイ
2010.7.21

八ヶ岳森林文化の会の行事の広報活動として、本コーナーの写真を茅野どっとネット読者投稿写真コーナーに「市民の森観察日記」として投稿掲載しています。


2010.8.20 

暑い日差しの中でガカイモ(鏡芋)(ガガイモ科 ガガイモ属) の花を見つけました。

ガカイモ

これから、花からは想像できないオクラのような実を付け、実の中には種子と純白に輝く種髪(しゅはつ)が几帳面に畳んでびっしりと詰まります。

そして外側にある種子から種髪が乾燥してタンポポの種のように風で旅立つのです。
その頃また来て見ましょう。


2010.9.11 

第6号で紹介したガカイモ(ガガイモ科 ガガイモ属) の花が、1か月もしないうちに実をつけました。まるで、ゴウヤです。美味しそうなタマゴタケも収穫。市民の森もいよいよ実りの秋です。

ガガイモ タマゴタケ
ガガイモ(鏡芋) タマゴタケ(卵茸)

2010.10.22 

実りの秋の市民の森で、ノブドウ(野葡萄)(ブドウ科 ノブドウ属)の実をみつけました。淡紫色、瑠璃色、赤紫色、青紫色 様々な色の実はまるで宝石のブローチのようです。

しかし、これはブドウタマバエやブドウガリバチという昆虫の幼虫が寄生(虫えい)して変化したものだそうで、見るだけがよさそうです。

ノブドウ

2010.11.9 

黄葉に染まる市民の森で、まだ緑の葉を残すクサギ(臭木)(クマツヅラ科 クサギ属)が目を引きます。葉に触ると思わず「くさーい」と叫んでしまう匂いがあり、庭に植えようとは思いませんが、赤紫色の萼と暗青紫色の実の色どりは個性的です。 市民の森は11月15日から狩猟解禁になります。来春まで、観察はお休みです。

黄葉 クサギ

2010.12.18 

18日、市民の森での今年最後の行事、炭焼きの窯開きも終わりました。 森に響いていた笑い声も消え、これで、来春まで市民の森は静かになります。

東屋

2011.1.16 

雪の市民の森の写真が届きました。寒い日続きで、市民の森も凍りついています。

入口の東屋 池の東屋
入口の東屋 池の東屋
アカマツ

池は凍っています。カモ達も見えません。
アカマツの枝には雪が凍りついています。
春まで長いです。枝が折れなければ良いですが。


2011.2.25 

市民の森の4年間の観察データーを纏めました。
そのデーターの一部を紹介します。

 観察した種の数
  木本 112種、草本 194種、鳥類 50種、蝶・蛾類 40種、トンボ類 8種

来年度は、皆さんから目撃情報を提供頂き、動物のデーターも充実させたいと計画中です。


2011.3.12 

市民の森がオープンする前に、測量に入りました。
場所によっては雪もまだ深く、春は遠いか?

獣道(たぶん鹿) 池の東屋
獣道(たぶん鹿) 融け始めた池

2011.3.16 

コブシの花芽

コブシの花芽もこんなに!
春は、駆け足です。
葉のない時期は、普段見えないものが見えます。新たに3種の植物を確認できました。
そうそう、カモシカにも遭遇しました。

2010.11.1