冬の研修会(講演会)
~市民の手による森づくり~ [理事会]
日程: 1月26日(土)
場所: ひとまちプラザ(ゆいわーく茅野)1階 101、102会議室
講師: 中川重年氏(元京都学園バイオ環境部教授)
参加者: 26名(うちスタッフ延べ3名)
講演は、人と森林の関わりの推移を国内外の豊富な映像資料によって解説。かつて大量に森林の木材を使用した例として、燃料や農業用肥料、鉱山、製塩、寒天製造など多々あったが、近年どれも衰退し、管理されていた里山の森林化が進み、植物の多様性が減少しているのではないか。
今、人と森林の新たなかかわりを模索していかねばならない時期に来ている。ペレット製造などによる間伐材利用や人を森に誘う仕組みづくりが必要で、その例として、ピザ窯作りやバームクーヘン作りなど、氏の活動の様子が紹介されました。
今年度(平成30年度)の市民の森の森林整備区域内には何ケ所かの崩壊地が存在します。これはかつて
吉田山がゴルフ場に開発された後、土砂崩れが発生発生した跡です。私たちはこの市民の森を
使用させてもらっている以上、その現状を知ったうえで活動をすべきではないかと考え、7
月の北コース斜面の崩壊地を含む区域の「市民の森樹木巡り」。
10月には岡谷の土砂災害後の調査委員会委員を務められた環境保全研究所の富樫氏を講師に「市民の森秋の観察会」を開催しました。
今回の講演会では、森林化の進みつつある里山にどのようにして市民を誘致し、共に森づくりをしていくかの一般的なヒントをいただきました。
残念ながら、吉田山(茅野市市民の森)の現状に即した、「市民の手による森づくり」講演ではありませんでしたが、一般の参加者が半数以上であったことから、里山の変遷・現状などを映像で見られたことは良かったと思います。
これからも、私たちの活動の前進のみならず、市民の皆さんに森づくりを知っていただく努力をしていけたらと思いました。
ちなみに、参加された一般の方からは「専門講師による格調高い講演にもかかわらず、アットホームな雰囲気がとてもよかった。」とか「とても感動しました。」との感想をいただきました。
トピック
研修風景 |
講師 中川重年氏 |
お汁粉・お茶コーナー |