R01年度 事業計画・報告

事業報告

2019.5.12

春の散策会

~春の恵みを楽しむ~    [森林観察学習部会]

山菜

日程: 5月12日(日)
場所: 茅野市 市民の森
参加者: 22名(うちスタッフ9名)

 昨年の春の散策会は雨天中止でしたが、今年は暑いくらいの晴天に恵まれての実施になりました。
 開会の挨拶、注意事項、スタッフ紹介などは、手短に済ませ、散策をスタートしました。
 コースは沢沿いの小径、南コースを池まで。植物を観察し、食べられるもの(ウコギなど)、 食べられないもの(トリカブトなど)の解説を聞きながら歩きました。沢沿いの小径では尖石縄文考古館  前館長の鵜飼さんが参加していらっしゃったので沢底にキラめく金雲母が縄文のビーナスの制作に 使われていることなど、縄文の話もして頂けました。
 通常、沢沿いの小径には観察するものが多く、そこを出るまでに時間が掛かるのですが、 今回は池に11時半に着くために、各所に目標時間を設け、ほぼ予定通りに進めることができました。
 散策斑が池に着くころには、試食の準備は整っていて、講師の食べ方、料理の仕方などの説明もそこそこに、 試食(昼食)に突入です。
 天ぷらは、タラノメ、ハンゴンソウ、コシアブラ、など、お馴染みの山菜の他、ウワミズザクラの蕾、 ハルジオンの蕾、タンポポ、カキドオシの花など、考えられない物も。コゴミはお浸し。ご飯は、 試食程度ですが、ウコギご飯、リョウブご飯、ヨモギご飯を用意しました。
 山菜汁は鯖の水煮缶が常識のようですが、今回は鯖缶を入れる前と入れた後を試飲して頂き、 味比べをしました。(鯖缶が少なく余り変らないという感想も)
 山菜料理班のスタッフ5名は、開会のスタッフ紹介後に、散策斑とは別行動で、軽トラックに道具を 積んで池へ出発しました。準備は火起こしから始まり、山菜汁、天ぷら。今年は講師の要望で 山菜ごはんを試すためにご飯も炊きました。なかなか大変な作業ですが、黒田料理長の指揮のもと、 楽しく進行したと聞きました。ご苦労様でした。
 講師の武井さんは、配布資料に入れた文章の中で、「大地は***自然の食卓***食べられる野草は 満ちている。…今、食べているものは何なのか?どんな味なのか、その良さや悪さを舌で確かめながら 食べてみることも大切でしょう。多くを食べるのではなく、野菜と草との関係・・持ち合わせている 栄養価・・薬効・・などなど。「自然の力」一つ一つを、楽しんで食べてみましょう。」と語られています。 山菜は心して味わいましょう。
 今回は、会員の本村さんが、シンガポール人の友人と一緒に参加されました。野草に対する考え方も違うでしょうから、 彼女にどのように映ったか本村さんから伺いました。
<感想>
彼女はシンガポールやヨーロッパにはない、山菜を楽しむ伝統にすっかり感心していました。
「皆、優しくてフレンドリーね。楽しかったわ」と。
開放的ないい団体だ、とも。男性陣が女性と一緒に率先してお料理したり、片付けしたりしているのもアジアでは新鮮に映ったようです。男性陣がやさしいとも。シンガポールでタンポポを試す、という意気込みは買って下さい。
後日、遅れてシンガポールから来た友人たちや、私の友人たちに山菜を食べた経験を嬉しそうに話してました。いい思い出をありがとう。

トピック

 池まで散策

観察会風景

見つけた山菜の解説

観察会風景

鵜飼さんから金雲母の説明

 池で山菜の食べ方、調理方法の解説

観察会風景

山菜の食べ方の解説

観察会風景

山菜の調理方法の解説

観察会風景

今日の山菜の種類

 いざ、試食

観察会風景

調理スタッフによる山菜料理

観察会

みんなで試食 何が美味しい?

観察会

日本の思い出にと記念撮影


私たちは、このような活動を通じて人と森林との新たな関係を作り出し、豊かな森林を次世代にバトンタッチしたいと願っています。